- 【相続】相続放棄と限定承認の違いを3分で理解!
- 相続の場面でよく耳にする「相続放棄」と「限定承認」。どちらも負債のリスクを避けるための制度ですが、仕組みと効果は大きく異なります。
相続放棄は、最もシンプルな選択肢で、最初から相続人でなかったことになる制度です。財産も借金も一切引き継がないため、負債が多い場合には有効です。ただし、放棄するとプラスの財産も受け取れず、撤回も基本的にできません。また、家庭裁判所への申述は「相続開始を知った日から3か月以内」という期限がある点に注意が必要です。
一方の限定承認は、相続財産の範囲内で負債を支払うことを条件に相続を受ける制度。つまり、プラスの財産が負債より多ければ残りを相続できますし、逆に負債が多くても追加で自分の資産から返済する必要はありません。ただし、手続きが複雑で、原則として相続人全員の共同申述が必要です。
負債が多いか不明なケースでは限定承認、明らかに負債超過なら相続放棄が一般的な判断基準。違いを理解し、状況に合わせた選択をすることが、後悔しない相続への第一歩です。